陽に当たるテオブロミン

そのときに書きたいものを残す。ゲーム、書籍、この世の理。

あの日のこととか今のこととか

μ'sのファイナルライブ2日目。あの日僕はライブビューイングに参加して、声を出して、汗を流して、涙を流していた。その日は4/1で実はエイプリルフールでどんでん返しするとか、次の世代へ繋がる何かを行うとか、そういう期待と不安で人生で最も明日が見えない日だったと思う。でも実際は何もなくて、ライブが終わったのに告知も重大発表もない。(現地は大雨だったらしいが)幸運にも衣山の空は穏やかで、それに倣うように保たれた平静のまま会場を後にした。

ラブライブ2期からファイナルラブライブまで、とにかくラブライブの力が徐々に大きくなっていることを実感していた。スクフェスACスクコレスクパラと言ったコンテンツの増加、キャストの名前を他アニメで見る機会の増加、キャストのほとんどがソロアーティストデビュー、アイドルを売りにしたリズムゲームの大量出現、Mステ出演、極め付けは紅白歌合戦への出場。

丁度ラブライブに目をつけ始めてからこの全てが起こったのもあって、間違いなく当時はラブライブに酔ってしまっていた。眼鏡の色は推しの色になるし、毎日速報サイトを梯子するし、ニコニコのコミュニティで行われたクイズ企画やら投票企画にも参加するし、MADを見たりSSを読んだりもした。アイマスの人力ボカロで有名なメカPさんの動画で最初に見たのはμ'sのM@STERPIECEだし、何で有名なのかよく分からないゆゆうたさんの動画で最初に見たのは僕たちはひとつの光耳コピだし、とにかくコンテンツとの関わり方、繋がり方、楽しみ方の基になったのはラブライブだった。

μ's解散に対する受け入れの気持ちはできていなかったと思う。ただ、ラブライブは終わりじゃない。Aqoursによってμ'sで満たされたラブライブの器が変わろうとしていても、蓋をする気にはなれなかったんだと思う。スクフェスも続いてたし。

それからアサ芸の件があった。正直ピンとこない話だった。実際界隈は大騒ぎで大変なことになっていたのは確かだと思う。それどころかラ!全然知らない人のところまでかなり話題が広がっていて、週に一回会話するかどうかの同級生にすら認知されていた。

ラブライブのコンテンツとしてはあまり影響が無かったと思う。ファイナル以降演者の顔出しは無く、せいぜいスクフェスのカード追加やSID…は超延期によってしばらく後の話。だから話題は緩やかに、緩やかに去り、サンシャインの時にそれを気にするほどのことはなかったんだと思う。ただ、えみつんのネットラジオの調子が悪そうだとか、写真から疲れが見えるとか、そういうところを気にするようになっていた。だから、当時から、今に至っても怒りだったり悲しみだったり、そういうものを本人に対して思っていないんだと思う。当時から今に至るまで続いている声優アイドルの歴史を見て思うのは、声優がアイドルをした時に、声優はアイドルになるのか、ということ。

僕の結論は、声優はアイドルをしても声優である。声優はアイドルを演じ、見た目も寄せることで本人に近づけてキャラクター見せる。本当に本物がいたと錯覚させる。僕も一度だけ本物がいたと錯覚した瞬間がある。『Hello,星を数えて』で3人が音をわざと外した瞬間、自分が知っている曲の音、リズムが砕け、型から外れる。レコーディングじゃない、2度とない生の動きと会場の熱が合わさり、キャラクターが人間になる。そこに存在していることを味わう。

これが、声優アイドルを見る側としての極みだと思う。声優とキャラクターの同一視だ。しかし、声優がそれを行うか否かは求めるべきではない。確かに声優が声として演じるのは自身に近いキャラクターであったりすることもあるだろう。ただ、それは結果であってキャラクターは声優に合うように生み出されたわけではなく、逆も然りである。声優はキャラクターのために生み出されたわけではない。だから、あくまで声優がアイドルをすることは好き勝手であるべきだ。アイドルをするなら好き勝手にやってほしい。逆に、それを分かって好き勝手やられても理解することが必要だと思う。

昨今の話で問題視しなきゃいけないのは情報を出した方。特に情報を出すことにメリットが無く、対象のデメリットと釣り合わない場合。それが正しいにしろフェイクにしろ分かってて大勢の人の迷惑起こすのは性根が悪すぎる。そこに大量の矛先がいかないことすらに腹が立つ。他人が他人の意見を見て詳しくなった気になってどうする。というやつ。

当人には生で2回会った。一回はライブで一回はイベント。話もした。握手もした。それでもまだ怒る気になれない。活動を続けてほしいとすら思っている。それだけの声も歌もダンスも持っていてトークにもセンスがある、ファンサができることも知ってる。それが失われるのは耐えられないかもしれない、それが推しですらないアイドルでなく声優としてのあの人に向けた想いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に

 

 

 

 

 

 

 

何が

「三峰結華と似てるとかよく言えたな」

だよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのわけわからんGRADとLPのシナリオ見てそう思うか?

 

似てるだろ