陽に当たるテオブロミン

そのときに書きたいものを残す。ゲーム、書籍、この世の理。

実はまだアイプラやってるんだけど、今更アニメ完走した。

今更アニメ IDOLY PRIDE をちゃんと最後まで見たので主に感想。

まず最初に、

思ったよりちゃんと楽しめた、という話。

当然ながら知識ゼロで手をつけるのもあって、キャラクターに対する愛着が湧いてこない、ある役割の人がいるだけだから麻奈話はともかく5話付近まで見れたものじゃなかった。ただ盆栽としてアプリを触っていたのもあって今日たまたま6話から見始めたところ、徐々に分かってしまう。そう、このアニメってもしかして

 

アイドルアニメじゃなくね?

ということ。言うならばこれは、

 

一人の亡くなった女の子に囚われた人たちの更生の物語

 

である。それがたまたまアイドルだっただけ。

そしてタイトルのプライドとは、「麻奈のプライド

」である。つまりアイドリープライドとは、ほぼ麻奈である。逆に言えばそこに介在しない人について深く考える必要はないのだ。キャラ回?出演バランス?セリフ量?そんなもの捨ててしまえと言わんばかりに登場人物たちが麻奈中心に描かれており、外の人物はアイドルですらまあ、大切な仲間…くらいに扱われる。

 

そんな中、重要人物として描かれるのは

牧野航平-麻奈のマネージャーで、麻奈に好意を抱かれていた。

長瀬琴乃-麻奈の妹で、麻奈が亡くなった日喧嘩別れしている。

川咲さくら-ドナーとなった麻奈の心臓を移植している。

の3人で、特に囚われている3人である。

 

牧野は麻奈が立った舞台、目指していた舞台が忘れられずマネージャーを続け、

琴乃は麻奈が抱いていたアイドルに対する気持ちを知るためにアイドル活動を行い、

さくらは麻奈の心臓が赴くままに行動している。

この物語は、このように囚われた3人がいかにそれを脱するかの

ファミリー・青春・ラブ・アイドルのオムニバスコメディ

といったところだろうか。それだけ他のところは重要では無い。例を挙げてみよう。

1.Venus ProgramのAI判定について特に言及がない。

世にはAIに立ち向かうアイドルものもあることもあり、まさかそのまま何にも触れないのかと思ったがほぼ触れない。おそらく決勝の演出の仕方なさがそうさせている。

 

2.強敵があっさり蹴散らされる。

でないとお話が進まないと言えばそう。とはいえ普通に相手が可哀想だし不憫。

正直なところ、「EVERYDAY! SUNNYDAY!」はゲームで聞いてから買いたくなってたから勝ってくれて嬉しかったところもある。

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【100万人中100万人がシャッターを切るところ】

 

まあ、アイドルモノとしての価値もそれなりにあったし、それで見ていくのもいいと思う。ただ、それだけじゃない人間を見ていく物語としても一見していく価値はあるんじゃないか?というのがアイドリープライドに抱いたものでした。

 

ごめんなOPの琴乃の舞台に出て行き方が完全に千早と一緒とか

長瀬麻奈、音無琴美?とか言って